わらじ何足/仕事好きアラサー妊婦の備忘録

男性に負けじとバリバリ仕事をやっていたアラサーのおなかに、突如やってきた我が子。戸惑いながらの初マタニティライフからどうでもいいことまで。

検診初回(7w0d)

検査薬で調べた2週間後(つまり結婚式の翌週)、9月16日にようやく夫と産婦人科へ。
家から一番近い冬城産婦人科は人気があるようで、予約枠はいっぱい。予約なしでもOKとのことだったので、待つのを覚悟で9:00ごろに到着したところ、早すぎて診療開始前だったにもかかわらずご好意で一番に診ていただけました。

採尿、体重測定、血圧などを測ったあとに、いよいよエコー。この独特の診察台、何回座っても慣れないなー。…なんて考えてるとあっという間に器具を突っ込まれ、一応胎嚢らしきものが見えて妊娠確定となりました。びっくりするくらい早かった!ものの10分くらい?


先生からは「おめでとうございます!」といわれたけど、正直この時点ではまだ実感なし…エコー見せてもらってもまだソラマメみたいなのが見えるだけなので無理もないかな。


とりあえずこのときも頭の中は仕事仕事仕事。とにかく仕事に影響が出そうなので出産予定日を知りたかったのですが、最終月経日(7月21日)からは算出できず(サイズがあわなかったらしい)3週間後の検診で確定ということになりました。。。もどかしすぎる。。
#タイトルの7w0dは、このあと確定してからの逆算で記載しています。


とここまで仕事第一の私。最後に先生から「何か聞きたいことはありますか?」といわれた際にも、最低な質問だなとは思いながら聞いてみました。

「実は私たち、今まだ子供をほしいと思っているタイミングではなくて、仕事もちょうどお互い忙しい時期ということもあって・・・もし中絶したいとなった場合、、、今後の妊娠における身体的なリスクはどのくらいなのでしょうか。」

 
これは、検査薬で陽性となってからずっと夫とも話し合ってきたことで、夫は「子供ができたのは嬉しいけど、キャリアも大切にしてほしい」というスタンス。私は私で「あと1年、いや半年ずれていれば・・・」という思いが大きく、なかなか産むことにポジティブになることができませんでした。
#であればちゃんと避妊しろ、というのはごもっともで、(不順なりに)かなりタイミングには気をつけていたのですが甘かったですね・・・。
 
 
先生の答えは
 
「そもそも中絶ができるケースというのは限られていて、妊娠が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれがあるもの、もしくは暴行若しくは脅迫によって又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したものに限ります。
あなた方の場合はこのケースに該当しないので、当院では中絶手術を行うことはできません。とはいえ解釈の問題なので、別の病院であれば受けてくれるところもあるかもしれませんが・・・いずれにしてもよく悩んで決めてください。」
 
とのことでした。
正直これにはびっくり・・・常識知らずなだけかもしれませんが希望があれば誰でも中絶してくれるものと思っていたので、法律で限定されていることもこのときに初めて知りました。
 
とりあえず考えます、といって大量のパンフレットや冊子をもらって病院をあとにしたものの、このまま帰る気分でもなく、夫と近くのファミレスで朝食タイムに。
 
そこで1時間ほど夫といろいろ話をしました。以下は私がそのとき話したことです。
 
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仕事は、2月に新部署に異動してきてからとても楽しくて、自身が希望していた「海外ともかかわる業務」でもあり日々充実。 
プライベートは1月に入籍してから引越し、マンション購入(1年後に竣工)、結婚式準備などなどものすごい駆け足で突き進んできたし、1年くらいは2人の生活を楽しみたかった・・・という思いが大きい。
それに結婚式まではダイエットのためにお酒も甘いものも控えてきたし、終わった後の旅行やおいしいもの食べ歩きを、どれだけ楽しみに生きてきたか。
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そんな話をしているとどんどん視野が狭くなってしまい、
 
 そもそもこんなに素直に喜べないのに生んでいいのだろうか
 自分の子供なのだから、最終的には自分のエゴで決めてもいいのでは
 でもこれで子供ができなくなったら一生後悔するかもしれない
 子供ができなくならなくても、ずっと負い目を感じて生きていくのか
 それでも仕方ない、とすら思ってしまう私はやはり子供を育てる資格がないのでは
 別にDINKSでもいいし、まずは2人の人生が楽しいことが一番なのでは
 そう考えると申し訳ないけどこのタイミングでは決意できない
 
・・・と負の無限ループにはまり、とりあえず帰宅することに。夫は否定するでもなく、私も仕事のことをすごく尊重して考えてくれて、この人と結婚してよかったなと改めて思いました。
 
とはいえ、それからも数日では結論を出せず。
 
女性は妊娠した瞬間に母になる、なんていうけどそんなの無理で、妊娠・出産はまだしもその後ずっと続いて行く子育ての責任を考えると自分のなかで諦めないといけないことは山ほど出てくるはず。
その事実に折り合いをつけて生きていくという決心をするのは、仕事を一生懸命やってきた人ほど難しいんじゃないかなー。(であれば避妊は徹底しなければならなかったのだけど)
 
結論を出すヒントになればと、インターネットに書いてあるたくさんの意見も読みました。

「中絶なんて人殺しだ」「親のエゴだ」「そんなやつは一生作るな」「ほしくてもできない人の気持ちを考えろ」「喜べない時点で最低」「子供ができたら嬉しいと思うのが普通」「こんなにかわいいのに」「中絶が頭をよぎる時点で、子供が生まれてからも絶対に虐待する」・・・

・・・どれも心にグサっときたし、影響されなかったといえばうそになるけど、意外と冷静に「あぁ生きにくい世の中だなあ」なーんて感じたことを覚えています。
 
そんなこんなで中絶に理解のある病院の候補を探すところまできました。
 
★最初にかかった冬城産婦人科はこちら。 先生はもちろん、助産師さんがとってもあたたかくて居心地良いです。
 http://www.fuyukilc.or.jp/