わらじ何足/仕事好きアラサー妊婦の備忘録

男性に負けじとバリバリ仕事をやっていたアラサーのおなかに、突如やってきた我が子。戸惑いながらの初マタニティライフからどうでもいいことまで。

出生前診断を受けてきました(16w5d)

先週、満を持して出生前診断を受けてきました。

成育医療センターでは、いつもの産婦人科出生前診断を受けるわけではなく、別途自身で周産期医療外来へ予約をしなければなりません。
受ける検査によって曜日も決まっており、普通の検診同様土日はやっていないので、仕事をしている方は注意が必要かも。また夫婦両方のサインがないと受けられないため、必ず2人で行く必要があります。
※1人でカウンセリングを受けて、用紙を持ち帰って夫サインしてもらって、それを後日持ってきてもOK。でも二度手間になるし、カウンセリングの内容を考えても絶対に2人で受けた方がいいと思う。

 

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前回のブログの通り、私が今回受けようと考えていたのはクアトロテスト™です。時期、費用、母体への影響などを総合的に判断して決めました。

まずはカウンセリングから。これ、すごく大切だと思います。概要は以下のとおり、知っていることがほとんどだったけれど、「子供をもつ」ということの責任や覚悟を改めて考えさせられるきっかけになりました。

(1)そもそも染色体異常は一定数の割合で起こり得る
→年齢が若かろうが高齢だろうが、割合の差でしかない。

(2)クアトロテスト™は確定診断ではない
→陽性反応でも、産んで異常があったのは約2%。もちろんその逆もある(陰性でも異常が0とはいえない)

(3)染色体異常のうち、クアトロテスト™でわかるのは半分以下(13、18、21トリソミーと二部脊椎)
→その他の染色体異常まで判断するには羊水検査(確定診断)が必要

(4)確定診断ではないので、クアトロテスト™の結果は全て1/xxxxという確率でしかない(つまりどこまで行っても0%はない)
→一応陽性の基準は年齢に関わらず1/295とのことですが、例えば1/300だったらどう判断するのか。1/280だったらどうなのかは、私たちに委ねられる。

(5)さらに年齢別平均との関係をどう解釈するか
→妊娠第2三半期(妊娠13週から27週)の妊婦さんから出生するダウン症候群の赤ちゃんの頻度を分娩予定日の妊婦の年齢別に示した表から見ると、私の年齢(30歳)だと1/701。難しいのは、1/701~1/295の間の数字が出たときで、「同年代の母親よりは可能性が高いが、陽性ではない」をどう解釈するか。
 
(6)確定診断である羊水検査もリスクがないわけではなく、羊水検査による流産の可能性は0.3%
→例えばクアトロテスト™で陽性だったとすると、1/295(約0.34%)で染色体異常が発生し得る。でもそれを確定させるために、0.3%の流産リスクを冒すべきか。
 
(7)羊水検査をして陰性だったとしても、染色体異常以外の身体障害や奇形、知的障害などは星の数ほどあり、そのほとんどは生まれてからしかわからない
→数年後にしかわからないものもあるし、後天的障害などもあり得る。結局どこまで行っても保証はなく、どんな子であっても受け入れるという覚悟が必要。
 
※参考 クアトロテスト™について
 
 
私たちの線引きとしては、1/XXという2桁以下の陽性であれば羊水検査を受けようと思っています。なぜなら普通の30歳よりも7倍の可能性があるということは見逃せないため。でもそうでなければ羊水検査は受けない。0.3%って300人に1人の割合だし、それで流産が起こりえるのであればやはり避けたい。
 
よくいろいろな方のブログを見ていると、「出生前診断をしてネガティブな結果だったときに中絶を決心できるのか?」のような議論がされていますが、それよりも大切なことは結局のところ(7)なんじゃないかなと思います。
あくまで出生前にわかることなんてほんの一部で、目が見えない耳が聞こえない知的障害がある・・・なんて生まれてみなければわかりません。完全な子を求める気持ちは親として当然かもしれませんが、そうでなくても受け入れるのが「子供をもつ」ということなのだ実感。そんなに浮かれていたわけではありませんが、改めて身が引き締まりました。

そんなクアトロテスト™なのになぜ最終的に受けようと思ったかというと、親の希望ももちろんありますが、知る機会があったのに知らないでいたらいずれにしても後悔すると考えたから。何があったとしてもどんな結果だったとしても、事前に知る機会が与えられている以上、自分たちで知って悩んで決断するというフローを取ったほうが後悔しないはず・・・と思えたからです。もう正直、よっぽどのことがない限り、中絶という選択肢はありません。それでもダウン症の可能性がわかってあとの期間を過ごしたい。心の準備、サポート体制の準備、結果がどうあれ事前にできることはたくさんあると思うのです。
 
ちなみに統計データですが、今までクアトロテスト™を受けて陰性だったのは17,349人。ですがその内の6人は、実際はダウン症だったようです。(中絶した方もいると思うので、正確なデータではないかもしれませんが・・・)その分布は以下のとおり、ご参考まで。
 
1/296~500=2人
1/501~1,000=1人
1/1,001~2,000=2人
1/2,001~2,100=1人
 
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カウンセリング自体は30分ちょっとだったかな。
繰り返しになりますが、やっぱり専門医ならではの話が聞けるし、今までお互いそれぞれで集めていた知識を改めて確認する機会になるし、今後何か相談するにしても同じ前提で話ができるのは有難いと思う。
 
その後実際の検査(といっても採血だけ)に移りましたが、そのカウンセリングをしてくれた先生が採血してくれるわけではなく、普通の血液検査のときと同じ場所で、流れもいつものとおりでした。
 
そして結果は1週間後からわかるとのこと。できれば最速で知りたいところなのですが、電話ではなく面談でしか伝えられないとのこと(まあ良くない結果だったらその後の対応もあるしね・・・)
あいにくちょうど1週間後にはお互いに会社が休めそうにないので、10日後にいくことになりました。こうなったらもう変にストレスをためても仕方がないので、どーんと構えて結果を待ちたいと思います!